その日俺は学校終わった後にみんなで、俺が小学生の頃良く遊んでた、ちょっとした山の中の小さな川の上流に遊びに行った。そこはほとんど人間が入り込んだ跡がないいわば『穴場』的スポットで、春になると透き通った雪融け水が流れ、その中を泳ぐ魚はいつでも捕まえる事が出来るように思えた。夏になると気温に反してそこの水はとても冷たく、俺は子供ながらにその場所が大好きだった。
その場所へ久しぶりに行くことになった。今まで行くときは大体3~4人だったのでこんな大人数で行くのは初めてだ。期待に胸を膨らませ、今にも出発せんとばかりにしている時、俺はその場所への行き方を忘れていた。「おかしい。」そう思い昔一緒にその場所へ行ったことのある友人に場所を尋ねたが「俺、そこに行ったことないよ?」という答えが返ってきた。《いや、お前行っただろ……あの時、足滑らせて川の中に転落したのお前だろ……》という確かな記憶が俺の頭をよぎったが、やがてそれはまるでデジャヴの様に一瞬のうちに不確かなものに変わっていった。
行き方がわからなくなってしまっては仕方がないので、その日はみんなから猛烈なブーイング(みんな本気で怒っている訳ではない。念のため。)を受けたあと、みんなで油川(俺の家からチャリで20分)の海へ行って遊んだ。
その日は楽しかった。みんなで思いきりバカやった。高校生にもなってこんなバカが出来るのも俺達ぐらいだなー!!とか思った。
くたくたになって帰ってきた俺はすぐさま、ある友人の髪を切ってやった。以前から「髪切ってくれ!」と頼まれていたからだ。散髪が終わり、二人で俺の部屋でグダグダしていた。俺は今一緒にいる奴とは違う友人のブログを携帯で見ていた。そいつもその日一緒に海へ行った。一番新しい記事にはやはり、みんなで海へ行って遊んだことをおもしろおかしく書き綴ってある。しかし、下へスクロールすると明らかにそれ以外の文章がそこには書かれていた。
『まぁ今日は楽しかったわけですよwwwwww……ホントに楽しかったなぁ。ところで俺は、章、そしてみんなに言わなきゃいけないことがある。俺、みんなと一緒に今日みたいなバカ出来るのもあと少しなんだ。来月のなかばに長野に行くことになった。理由は直接話したいからココには書かないけど、とりあえず報告しとく。俺はみんなと出会えたことが本気で嬉しい。』大体この様な内容だったと思う。俺は信じられなかった。信じたくなかった。どうしていいのかわからず、しばし呆然としていると一緒にいた友人が口を開いた。
その友人はゆっくりと話始めた。しかし実際その時の俺は話なんてまともに聞ける状態じゃなかった。けれどもその友人は話続けた。
「俺が最近休み無しで働いて金稼いでるのには理由があってさ。……あ、別にガキが出来たとかそういうんじゃないっすよ!?wwwww……俺来年の3月になったら青森出ようと思うんだよね。実際青森景気悪いじゃん?俺はやりたい仕事もあるしさ……」
「みんなにはまだ言ってないんだけど、章には特別お世話になったしさ、一番先に伝えなきゃと思って……」
AM3:50
叫びながら目を覚ました。ベッドの上で汗だくになって息を切らしている俺はそれから1~2分間の間、判断力が著しく低下したままだった。
ようやく『夢だった』ということを把握した瞬間、涙が堰を切ったように溢れてきた。こんなにボロボロ泣いたのなんていつぶりだろうか?
安心した俺は落ち着いてもう一度夢の内容を確かめてみる。すると妙なことに気付いた。俺は山の中の小さな川の上流なんて行ったことがない。よくよく考えるとこれは『純粋な子供心』を表しているように思える。俺は夢の中でその場所へ行く方法を忘れてしまっていた。これは俺の意識が無意識のうちに作り出した『子供心を忘れるな』という警告夢だったのかもしれない。
死ぬまでバカやってたい。
……これって友達との別れの予知夢じゃないよね!?(´;ω;`)笑
いっちーも江良も長野行ったり名古屋行ったりしないよね?(´ぅω;`)ゴシゴシ笑